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インターネットが誕生して半世紀。世界をおおっていたネットワークは、バベルの塔さながらに崩壊した。サイバーネットが様々に分離独立し、せめぎ合う時代。そのローカル化の一方で、古き良き共通リンクの場は、オーヴェリクス(Overix)と名を変え、争いの絶えない荒野となっていた。
極東を中心とした中規模ローカルネットであるNENA(New East Network Association)、そのサイバー・セキュリティを担当する情報戦部の一角に、森隊長の率いる三人のはぐれものチームがいた。
2051年10月5日の大きな争い(フェスト)により、森隊長のチームは、女性メンバーであるサリナに深刻なダメージを受けた。その被害をきっかけに、森隊長とユキオは実戦サイボーグ部隊『紅の牙』と合流し、悪意ある存在と直接対決するため、北へと向かう。
オーヴェリクスを経由した謎の敵『ウラジオストック派』からの攻撃。そこに潜む未確認の『何か』は、時代の常識を覆すほどの能力を持ち、ネットの壁を超えて暗躍し始めていた。現実(リアル)と仮想現実(マトリックス)の交錯する中、本格的な被害が表面化する前に、真の敵を突き止め、その『何か』を奪わなくてはならない。
情報戦担当のユキオは、早くから『何か』とのつながりを予感していた。白キツネとしてイメージされるそれは、電脳ハッキングを通してユキオに存在を示唆し、やがて囚われの姫として具現化すると、作戦の成否を決める重要なファクターとなっていく……
(改2007年12月、原稿用紙換算385枚)
諸事情により本作品のネット公開はいったん終了とさせていただきます。
ありがとうございました。
(2007 12/10)