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僕はサッカーは子供の頃からやっていて好きなんですけど、ラグビーやアメフトはいまだにルールがわからなくて、何が面白いのかサッパリ理解できません。で、思うんですけど、僕にとってのラグビーやアメフトと同じように、サッカーもいまいちルールがわからずに面白みを理解されてらっしゃらない人がいるのではないか、それはお互いもったいなくて不幸なことではないか、というわけで、ここでひとつ、サッカーに関してルールを含め基本のところから語ってみようかと思いました。
まず、サッカーは足でボールをあつかいますよね。足で蹴って相手のゴールに入れたら一点、と、そのぐらいは誰でもわかることでしょう。ではなぜ足で? というのは、やはりやってみないと実感わかないかもしれません。まず本当にボールを強く飛ばそうと思ったら、投げるよりも蹴るです。腕よりも足の方が力はありますから。バコンと!!
そして手だったら、抱え込んで力ずくの奪い合いになるところを、足だとしっかり抱え込むわけにはいかなくて、技術や、思考や、仲間とのコンビネーションなどが、バッチリと求められるのです。手で持ってはいけない、という、ここがサッカーの世界ではすべての始まりです。
もっとも、本当は「足」より「腕以外」と説明する方が正しいのでしょうね。頭や、胸は、プロ選手を見ているとみんな上手に使っています。でも僕はヘディングは苦手だし、「サッカーは足のスポーツです」と説明したくなっちゃう方です、よろしく。
さて、一般的な試合では、足のみの選手が10人、そこに1人だけ手を使えるゴールキーパーが加わって、チームは11人です。キーパー以外の選手も、いちおうフォワードとかディフェンダーとか呼びますが、別にどこでプレイしても違反ではありません。ていうか、べつにキーパーもどこでプレイしてもいいんですけど、手を使える範囲だけは決められています。
こういうおおらかさ、入り乱れる自由さも、サッカーの特徴と言えましょう。基本的にあまり細かいルールはないんです。足で蹴って、相手のゴールにボールを入れる、と。
サッカーにおいて、ゴールキーパーだけは手を使うことがゆるされていますが、「どこに行ってもいいんだったらキーパーがボール抱えて相手ゴールに突進すればいいじゃん」ということにはならないように、キーパーが手を使えるのは『ペナルティエリア』内だけと定められています。ゴール前に二つの四角がありますが、大きい方の枠はそういう意味です。

ちなみにペナルティエリアにはもう一つ大きな意味があって、この中で守備選手が反則をするとPK(ペナルティキック)となります。キーパーと一対一、11メートルのところからシュート勝負、というやつです。反則覚悟で相手を止めるなら、この四角の外でないとヤバイことになるわけです。もっとも最近のプロ選手は、この四角の外からでもフリーキックでバンバン決めちゃうので、反則で止めるというのはリスクの大きなことになってきてます。
さらにちなみに、ゴール前の小さい方の四角は『ゴールエリア』といい、キーパーチャージが適用される範囲を意味しています。というのは、かたや足でバコン!!と蹴りにきてるところに、かたや細腕でハンラッとボールに飛び込むキーパーですから、どっちが怪我をするかといったら当然キーパーなわけ。だからこのゴール直前の狭いところでは、攻撃の選手がキーパーにぶつかっただけで反則になります。もっともキーパーが自分からぶつかっていった場合は仕方ないから反則とは言えませんが、その判断はいつも微妙だったりします。
フィールドに書かれている線で、ゴール前の二つの四角と共に気になるのは、真ん中の円『センターサークル』です。でも、これ、ほとんど重要な意味はないっす。試合のスタートのときに、ボールを選んだチームの人は中に入っていいけど、敵の選手はボールが動くまで入っちゃダメ、という程度の問題。ただし試合中の反則など、いったんゲームが途切れてリスタートする時も、基本的に同じルールとなります。敵の選手はボールが動くまではセンターサークルと同じ半径9.15mを離れなくてはいけません。ま、リスタートする側の選手が「別に離れなくてもいい」というんならいいんですけど。「近すぎるよ」って求められたらちゃんと離れないと。リスタートのときに距離を置くのは、たとえば恋愛のことなどを考えていただくとリアリティ感じていただけるのではないでしょうか。トラブったら距離を置いてリスタート。いちおう半径9.15mということで、よろしく。
まあそんな感じで、サッカーなんてあまりややこしいルールはなく、要は相手のゴールにボールを蹴りこめばいいのですが、ここで二つだけ、重要な反則があるので理解しておいていただきたいと思います。
一つはあの有名な『オフサイド』。和風に表現すれば、待ち伏せ禁止のルールです。サッカーはフィールドが広いので、待ち伏せされるとディフェンダーは守りようがないんです。ですから攻撃選手は、キーパー以外にもう一人、守備の人が前に残っている状態でパスをうけなくてはなりません。

厳密には「パスのボールが蹴られた瞬間」にオフサイドの位置にいなければ、オフサイドではありません。ですからパスの出し手と、受け手が、うまくタイミングを計ると、相手の裏でフリーでボールを受けれたりします。スルーパスなどといいます。この駆け引きは、モロに得点と直結するし、現代サッカーの一番の見どころと言えましょう。
もう一つのルールがタックル、プッシングなど、競り合いでの反則です。
まあ、殴ったり、蹴ったり、足を引っかけたり、ユニフォームをひっぱったりしたら反則なのは当然として、ボールをガシガシと競り合っている瞬間に何がよくて何が反則なのか、これはとてもわかりにくいことですよね。
一つの基準は「どちらがボールを支配しているか」です。A選手がボールをコントロールしているところに、B選手がやってきて、ボールではなくA選手の身体をブロックしたら反則。しかし!! A選手がドリブルなどでちょっとボールが身体から離れて、そこにB選手がうまいタイミングで割り込んで一瞬ボールを支配している立場が移れば、そのタイミングでB選手がガツンとブロックしても、それはすでに反則ではありません。逆に、ボールを取られたA選手がムキになってぶつかっていけば、こんどはA選手の反則になってしまう。
しかしボールには別に名札や縄がついているわけではないし、ある瞬間にどっちの選手のコントロール下にあるのかは、常にものすごく微妙です。最後に触ったのはどちらのチームの選手かということも判断材料ですけど、実際にはやっぱ判断が分かれるところです。ただ「ボール支配者が優先」という、この理屈さえわかってテレビ観戦していただくと、きっと「なるほどな」と理解してもらえることが多くなると思います。
以上、手が使えないこと、反則の基本ルール、これさえわかれば、もうサッカー観戦に恐いものはなにもありません。『ゴールポスト』『コーナーフラッグ』などいろいろ細かい名前や規定もあるようですが、そんなのは見てればだいたいわかります。
あとは技術と戦術を理解して楽しむだけです!!
前記しましたが、フィールドプレーヤーはどこでプレイしても反則ではないのですが、専門職としていちおうそれぞれ名前がついています。攻撃するFW(フォワード)、中盤で活躍するMF(ミッドフィルダー)、守備のためのDF(ディフェンダー)など。もう少し細かいネーミングとしては、サイド攻撃をする「ウィング」、守備的MFの「ボランチ(舵取り役の意味)」、サイドを守る「サイドバック」などの呼び名もよく聞きます。


こういうのは特にルールで決まっているわけでなく、戦術上の便宜的な名称です。確かシドニーオリンピックだったと思うけど、四人のDF以外はすべてミッドフィルダー登録の選手たちというナイジェリアが、自在にポジション入れ替わって、みごと三点取り返してブラジルに逆転勝ち、なんてこともありました。 あとサッカーではよくシステムについて語られます。『4・4・2』とか『3・5・2』とか。これは守備側からDF四人、MF四人、FW二人みたいな意味です。FW二人のことをツートップと言うし、三人で守ることをスリーバックと言います、ってそんなことはあえて説明されなくても誰でもわかりますよね。
あと戦術的な用語はいろいろあります。こういうのも、実際の試合を見ていればだいたいわかると思います。
守備の用語としては、『マンマーク』とか『プレス』など。
『マンマーク』というのは、文字通り一対一で張り付いて守備すること。『プレス』というのは、これも文字通り複数の選手でボールを持っている敵を囲い込むことです。いちおうサッカーではボールの支配者が有利なルールになっていますから、一人で取りにいくと反則になる場合が多く、一人が寄せて、バランスが崩れたところをもう一人が奪う、というのが確実な守備なんですね。
攻撃の用語としては『センタリング』とか『スルーパス』など。
『センタリング』というのは、横からボールをほおりこんで得点を狙う攻撃方法。サッカーでは攻撃選手の待ち伏せは禁止されていますが、横からなら反則なしで確実にゴール前にボールを入れられます。『スルーパス』とは、オフサイドの裏を狙うパスです。パスを守備選手の狭間に流し込めば、あとは攻撃と守備の選手の走りあい、早い者勝ちになります。

ルールと戦術の基本を理解したら、あとはチームカラーですね。
ていうか、その前に知っておいていただきたいのは、プロサッカーは45分ハーフ、つまり45分前半、15分休憩、45分後半、という長丁場で、ずっと走り続けていたらフルマラソンとあまり変わらないような状況になってしまう。もちろん長距離だけでなく、短距離ダッシュ的な勝負は試合の中でたくさんあるわけで、はっきりいって体力保ちません。どんな一流選手でもそれは同じ。だから「どこで手を抜くか」も、実戦では重要な駆け引きになるわけ。90分間フルに全開では戦えないところが、サッカーの奥深かさとも言えて。たとえば前半は相手にボールを支配させて自陣に引き、体力を温存しておいて後半勝負、みたいなことも十分アリです。
ブラジルなど南米のチームは、レゲイ的にだらだらと後ろでボールを回して、あまりやる気なさげな雰囲気をかもし出しといて、フッとディフェンスから前線にボール供給しマッハで得点、みたいなことを見ちゃうといかにも南米らしいなと感じます。
スゥェーデンなど北欧国は、そもそも国民人口が埼玉県程度ですから、当然たくさんの名選手がいるわけではないのだけど、4×4の8人ゾーンディフェンスでしっかり守ってチャンスをうかがい、ここぞというところで一気に怒濤の全員攻撃!! みたいな試合をやることがあって、見ていてとても面白いっす。
「サッカーが面白くない」と言う人の理由として「いつ点が入るのかわからない」ということがありますよね。もちろん意外なところでハラッと入ってしまうこともないわけではないけど、やはりいろいろ試行錯誤の末にチャンスメークされるわけで、それを感じて盛り上がるのは基本です。ここぞという瞬間には、攻撃選手も予感を信じてつっこむし、守備の選手もヤバイとあせるし、観客も立ち上がるし、アナウンサーも絶叫系になるし、テンションがグワッと上がって、さあどうよ、と。そんな瞬間が試合中に何度もあります。実際に得点になることは多くはないけど、そういう盛り上がりや盛り下がりの波を感じながら、一緒に戦っている気持ちで観戦するとサッカーは面白いのでございます。まあ、これは人生のごとしなのでございます。
ちなみに「日本代表の決定力不足」ということがよく語られます。ホント、チャンスメークしながら、ゴール前で枠の外に蹴ってしまう選手が多いんです。でも・・・僕は、それを責められない。自分の人生を振り返っても、チャンスメークはよくするんですが、肝心な時、いつも外す。いよいよ女性と一対一になると、あせっちゃって。なんだかいきなり真面目に文学とか語ってしまったり。自覚はあるんです。ああ、盛り上がっていた雰囲気が、フッと去っていく・・・まさに、ミスキック・・・
いや、こんなことではいけませんね。重要なのは決定力の向上です。さあ、めざせ恋のゴールゲッター、って、ここではそういうことが言いたいわけではありませんから!!

ところでバレー、卓球、テニスのようなネットを隔てて打ち込んで決めるタイプのスポ
ーツをしてきた人は、やはり『打ち込んで』決めようとしてくるものなのでしょうか?
「あ、今はラリー」「打ち込んできた、勝負」みたいな。そういう恋の経験については
皆さんいかがでしょうか? って、これもサッカーと関係ない話ですけど。
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